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魔法少女リリカルなのはStrikerSの参加者の支給品の経過と消費 スバル・ナカジマ ×ロイの発火布の手袋@鋼の錬金術師 →【マース・ヒューズ@鋼の錬金術師】→【F-5/商店街・布団屋の中】→【ロイ・マスタング@鋼の錬金術師】消滅 ・アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日- →【ヴィラル@天元突破グレンラガン】→【スカー(傷の男)@鋼の錬金術師】→【ジン@王ドロボウJING】[3等分] ティアナ・ランスター ・コルトガバメント(弾数7)@現実[1発消費] →【ジェット・ブラック@カウボーイビバップ】[3発消費]→【ビシャス@カウボーイビバップ】→【C-5/地下に通じる大穴の側】に放置 →【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン】[3発消費]→【B-5南西/卸売り市場】に放置全弾消費 エリオ・モンディアル ・暗視双眼鏡@現実 →【D-6/病院内の一室】→【ランサー@Fate/stay night】→【藤乃静留@舞-HiME】 →【ラッド・ルッソ@BACCAN0 バッカーノ!】→【柊かがみ@らき☆すた】 →【ジン@王ドロボウJING】→【スパイク・スピーゲル@カウボーイビバップ】 ・偽・螺旋剣@Fate/stay night →【D-6/病院内の一室】→【ランサー@Fate/stay night】→【藤乃静留@舞-HiME】 →【ギルガメッシュ@Fate/stay night】→【ジン@王ドロボウJING】 ・防水性の紙(10枚)@現実 →【D-6/病院内の一室】→【ランサー@Fate/stay night】→【藤乃静留@舞-HiME】 →【ラッド・ルッソ@BACCAN0 バッカーノ!】→【柊かがみ@らき☆すた】 →【ジン@王ドロボウJING】 キャロ・ル・ルシエ ×DG細胞@機動武闘伝Gガンダム →【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】→【ロイ・マスタング@鋼の錬金術師】→【E-6/デパート】消滅 ・ゼオンのマント@金色のガッシュベル!! →【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】→【F-4/住宅地・川沿い】 →【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】→【スカー(傷の男)@鋼の錬金術師】→【ガッシュ・ベル@金色のガッシュベル!!】 ・ゲート・オブ・バビロン@Fate/stay night →【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】→【ギルガメッシュ@Fate/stay night】 →【衝撃のアルベルト@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】→【柊かがみ@らき☆すた】 →【ジン@王ドロボウJING】→【ギルガメッシュ@Fate/stay night】→【ジン@王ドロボウJING】 八神はやて ×レイン・ミカムラ着用のネオドイツのマスク@機動武闘伝Gガンダム消滅 シャマル ・ゲイ・ボルグ@Fate/stay night →【カミナ@天元突破グレンラガン】→【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】→【E-6/デパート跡の瓦礫の下】 →【ジン@王ドロボウJING】→【鴇羽舞衣@舞-HiME】 ・ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS →【スカー(傷の男)@鋼の錬金術師】→【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 ×魔鏡のかけら@金色のガッシュベル!! →【スカー(傷の男)@鋼の錬金術師】→【ジン@王ドロボウJING】→【ギルガメッシュ@Fate/stay night】[復元]砕ける クアットロ ・レミントンM700(弾数5)@現実[2発消費] →【C-5/映画館近くの路地裏の茂みの中】→【明智健悟@金田一少年の事件簿】→【B-7/刑務所跡】に放置 ・暗視用スコープ@現実 →【F-4/住宅地・川沿い】→【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】→【スカー(傷の男)@鋼の錬金術師】
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スバルガスとは スバルガスとは第四世界では古参メンバーである。しかも高浮上である。彼は世界史界隈民でもあり野球界隈民でありオリックスファン。非常に多趣味である。 彼はキ〇ガチであるが現実では全然キ〇ガイではないし薬中でもない。因みに現在は受験勉強を頑張っている。 因みに名前の由来はV-tuberの大空スバルとバルガスをかけてスバルガス。非常に癖が強い名前である。
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魔法少女、これからも。(後編) ◆Vj6e1anjAc 次元の狭間の闇を、進む。 無限に広がる世界を繋ぐ、次元空間の大海原を、黄金の舟が進んでいく。 最期のスターライトブレイカーが放たれた直後、聖王のゆりかごのレプリカは、次元航行モードへの移行を完了した。 高町なのはの命の輝き――あの桜色のビッグバンが、ヴィヴィオが最後に見た光景となった。 生きざまを、最後まで見届けたのだ。 「っ……う、うぅっ……」 そしてだだっ広い玉座の間では、1人の少女がうずくまり、抑えた嗚咽を響かせていた。 これで本当に独りきりだ。 プレシアのデスゲームからの生還者は、本当に自分1人だけになってしまった。 想いを汲み取ったはずなのに。 それがなのはの心からの願いだと、納得した上で撤退したはずだったのに。 それでも涙が止まらない。 悲嘆と後悔と自責の涙が、次から次へと溢れ出す。 「強くなりたい」という願いは、母の末路を見たことで、半ば折れかかってしまっていた。 「どうして……どうして、こんなっ……!」 強くなると決めたはずだった。 この手の届く限りの命は、守りたいと願ったはずだった。 それは今でも変わらない。変えることなどあり得ない想いだ。 最愛の母が死を選んだのは、自分の力が足りなかったから。 ガジェット達に苦戦して、帰還する余力を失ったのは、これまでのなのはの戦いを、助けてやることができなかったから。 きっとキングとの戦いで、ブラスターモードを使っていなければ。 コーカサスアンデッドとの戦いの時点で、既に助太刀に加わっていたならば。 いいや、なのはだけではない。金居との戦いへの参加が早ければ、ユーノの消耗も抑えられたはずだ。 そうなればもっと余裕をもって、ガジェット達に対処することができただろう。 ブラスター3を解放したのがあの場だったなら、ナンバーズさえも撃退できただろう。 つまるところ、自分が不甲斐なかったから、なのは達は死を選ばざるを得なかったのだ。 弱いのだ、私は――ヴィヴィオは。 「こんなはずじゃ、なかったのに……っ!」 痛みと嘆きは連鎖する。 最愛の母を喪った苦痛は、新たな苦痛を呼び起こす。 この30時間の戦いの中で、あまりに多くの命が喪われてしまった。 燃え盛る地獄の業火に焼かれ、命を落としたというルルーシュとシャーリー。 目の前で死んでいったもう1人のフェイトと、死体を嬲ってしまったキャロ。 少し怖い顔をしていたけれど、一度は自分を救ってくれた、浅倉威という男。 怒りに狂った自分の手で、命を奪ってしまった相川始。 こなた、スバル、リイン……共に生き残るために頑張ってきた、かけがえのない仲間達。 その他大勢をも含めた、60人をも超える命。 それら全ての重圧が、ヴィヴィオの双肩へとのしかかってくる。 何故だ。 何故彼らは死ななければならなかった。 こんな殺し合いさえなければ、普通に生きられたはずだったのに。 この殺し合いから出られれば、暖かな日常へと帰れたはずなのに。 自分が弱い子供でなければ――そのうちの何人かは確実に、この手で救えたはずなのに。 こんなはずじゃ、なかったのに。 「……?」 その、時だ。 不意に、目の前が明るくなった。 がらんどうの玉座の間に、淡く青白い光がともったような気がした。 否、光っているのは部屋ではない。 光っているのは自分自身だ。 漆黒と純白の騎士甲冑が、いつの間にか、淡い光を放っていた。 「あっ」 ぽぅ、と光が指先から離れる。 追いかけるように伸ばした手から、全身の光が離れていく。 青く白く光る何かは、数メートルほど漂ったのち、自分の目の前に留まった。 いつからそこにあったのだろうか。 そこに静かに浮いていたのは、2つの青い宝石だった。 光は宝石のもとに集まって、少しずつ形を変えていく。 不定形の青い光が、少しずつ輪郭をなしていき、2つの個体へと変わっていく。 「なのは、ママと……フェイトママ……?」 光の中から現れたのは、高町なのはとフェイト・T・ハラオウン。 ちょうどもう1人のフェイトのような――自分の知る2人の母よりも、随分と年下の幼い姿だ。 本来の自分の姿よりも、いくつか歳は上だろうか。昔何かの折で見た、9歳くらいの頃の姿が近いかもしれない。 「貴方達は、一体……?」 それでも、自分の知る彼女らとは別人だ。 目の前の2人が纏う衣装は、9歳当時の彼女らのそれとは、微妙に異なったデザインとなっていた。 なのはのバリアジャケットは、先ほどまで自分の母が着ていた、エクシードフォームを思わせるものに。 フェイトのバリアジャケットも、大きな違いはないものの、より装飾が大人しいものに変わっていた。 《私達はジュエルシード……古の人々の願いと共に、この世界に生まれた結晶体》 「ジュエル、シード……?」 ヴィヴィオに微笑みかける幼いなのはは、自分達のことをそう名乗った。 確かそれは、かつてなのは達が回収していたという、ロストロギアの名前だったはずだ。 もちろん、そんなものを持った覚えはない。 そのジュエルシードとやらが、このゆりかごに現れた理由は、皆目見当もつきそうにない。 《かつてプレシア・テスタロッサが、虚数空間の海へと落ちた時、 私達9つのジュエルシードもまた、道連れに次元の狭間へと沈んでいった》 《アルハザードの周囲を漂っていた私達は、貴方の放つジュエルシードの気配に引かれて、貴方のもとへやってきた。 そしてこの姿は、貴方の心の中にある、想いの形を具現化したもの》 《貴方とお話をするために、貴方の心の中から借りた、貴方の強い想いの形》 代わる代わる言葉を紡ぐ、なのはの幻とフェイトの幻。 そこに浮かんだ穏やかな笑顔は、思い出のそれと変わらないのに。 その口から放たれる懐かしい声色は、思い出のそれと違わないのに。 その事務的な口調には、人としての温もりを感じられず、どこか歪な印象を受ける。 本当に目の前に立っているのは、ただの幻に過ぎないのだと、否応なしに思い知らされる。 「……強くなんて、ないよ」 ゆらり、と金のサイドポニーを揺らし。 ルビーとエメラルドの光を地へ向けて。 目の前の幻が言い放った何気ない言葉に、ヴィヴィオは己が顔を俯かせて、呟く。 「私は強くなんてなかった……私のちっぽけな想いなんかじゃ、結局誰も、救えなかった」 罪を懺悔するかのように。 頭を垂れた聖王が、言った。 強くなりたいという誓いは、結局死の運命を打倒できなかった。 手が届くところにあったはずの命にさえ、手を伸ばすこともできなかった。 何も救えなかった自分が、そんなに強いはずがない。 何も守れなかった想いが、強いだなんて言えるはずもない。 《信じて》 それでも。 目の前の幻が口にしたのは、そんな言葉だった。 《魔法は胸の内に込められた力を、具現化させて解き放つ力……人の想いを形にした力》 《だからこそ、魔力の結晶である私達には、人の想いを叶える力が備わった》 《「死んでいったみんなのためにも、強くなって生き続けたい」…… ……他の誰でもない、貴方の強い想いの力が、私達を呼び寄せた》 《たとえ今は弱くとも、その想いが貴方を突き動かすのなら、貴方はもっと強くなれる。 貴方の抱く強い想いを、魔法は決して裏切りはしない》 これはヴィヴィオはおろか、全ての参加者が知り得なかったことだが、 ジュエルシードによって張られたフィールドにいた参加者達は、 少なからず、ジュエルシードの性質を持った魔力を、その身に浴び続けていた。 それが2つのジュエルシードを、ヴィヴィオの下へと招いたのだが、彼らはそれだけでは足りなかったと言った。 ヴィヴィオの強い願いの力こそが、彼らをこの舟へ引き寄せたのだと。 ヴィヴィオの強い想いの力こそが、奇跡の力を呼び寄せたのだと。 『ヴィヴィオ』 不意に、少女の首元から声が響いた。 明滅する空色の宝石は、インテリジェントデバイス・マッハキャリバー。 この30時間の戦いで散ってしまった、スバル・ナカジマの相棒だったデバイスだ。 そういえば今この瞬間まで、半ば存在を忘れかけていた。 ここまでずっと自分を支えてきてくれた、大事な仲間の1人だったというのに。 『以前、私は相棒に、こんなことを言ったことがあります。 貴方が私に教えたもの……私の生まれた理由、貴方の憧れ……それを嘘にしないでほしい、と』 「あ……」 『一度起きてしまったことには、もう取り返しはつきません。 それでも貴方には未来があります。同じことを繰り返さないよう、努力するチャンスが残されています。 生きて責任を果たすこと……生きて帰って、強くなると約束したこと…… Ms.なのはに誓った貴方の想いを、嘘にしないでください』 そうだ。 マッハキャリバーの言うとおりだ。 殺し合いのフィールドを発つ前に、ユーノが言っていたことを思い出す。 この戦いを生き延びた自分達には、果たさなければならない責任があるのだと。 喪われてしまった多くの命に、報いなければならないのだと。 高町なのはの死を看取るまでが、自分に課せられた責務ではない。 まだやらねばならないことが残っていたのだ。くよくよしている暇はなかったのだ。 ――だから私は、ヴィヴィオに“これから”を託せるの。 なのはママの遺言が、胸の奥深くで木霊する。 自分で進むと決めた道を、貫き通せるのだと信じているから、未来を託すことができるのだと。 自らの進む道を選択し、それを最後までやり通す意志。それこそがジュエルシードの言う、想いだ。 誰よりも強く優しいママに、太鼓判を押してもらった――信じられると言われた、想いだ。 「……分かったよ」 俯いていた顔を、上げる。 聖者の印と謳われたオッドアイで、確たる意志と共に、前を見据えた。 身を屈ませた後悔の震えは、今はもうその背中にはなく。 涙に滲んだ赤と緑は、色鮮やかな光を放つ。 「なのはママがそう望んだのなら……私は生きてみようと思う。 それが、強く生きるって約束した……ひとりで立てるって宣言した、私の責任なんだから」 この30時間の戦いで、ヴィヴィオは多くの死を背負った。 肉体年齢6歳という、あまりにも幼いその背中に、あまりにも重いものを背負い込まされた。 それでも、彼女は生きることを望んだ。 過去に悲嘆する道ではなく、未来へと続く道を選んだ。 彼女も怖かったはずなのに、それでも自分を励ましてくれたシャーリーのように。 スバルやシャーリーを守り抜かんと、懸命に戦ったルルーシュのように。 戦う力を持たずとも、弱いなりに自分を支えようとしていたこなたのように。 そして何より、あの高町なのはのように。 強き想いを力へと変え、母の望む生き方を、その力で為さんと決意したのだ。 ならば、祝福すべきだろう。 ヴィヴィオが選択した道が、結局はなのはが指し示した道だったとしてもだ。 この歳で完全に自立しろというのは、それこそ酷な話だろう。それはこの先少しずつ、ゆっくりと成長しながら果たせばいい。 それでもヴィヴィオは今日この日、責任を背負うということを知った。 こうして幼かったヴィヴィオは、ほんの少しだけ、大人になった。 《願いを聞かせて、高町ヴィヴィオ》 《貴方の望む想いの形を……本当の気持ちを、私達に教えて》 目の前の幻影が語りかける。 願いを叶えるジュエルシードが、叶えるべき願いを問いかける。 「ゆりかごの針路を、ミッドチルダに……私を元の世界へ連れて行って」 確たる口調で、宣言した。 かつてプレシア・テスタロッサは、21個のジュエルシードに、娘の命を願ったという。 されどヴィヴィオが選ぶのは、死した母の蘇生ではない。 命よりも大事な願いを、なのはは自分に託したのだ。 ならば彼女から託された願いは、喪われた彼女の命以上に、優先させるべき願いだ。 《その願いを、叶えよう》 願いを聞き届けた幻のなのはは、無機質な声と共に、にこやかに微笑む。 自分が聖王化していたのもあって、身体の大きさが完全に逆転していたのが難点だったが。 それでもそこにあった笑みは、これまで愛してやまなかった、最愛の母の笑みそのものだった。 《貴方の望む道筋は、私達の力で切り拓いてあげる》 《どれだけ時間がかかろうとも、どれだけの壁に阻まれようとも、私達が必ず送り届ける》 ぽぅ――と。 その一言を言い終えると同時に、2人の幻に陰りが生じた。 青白い光から生まれた幻が、少しずつその輪郭をぼかしていく。 幻影の不透明度が落ちていき、少しずつ虚空へと溶け込んでいく。 さらさらと四肢の端から零れるのは、蛍のごとき青い光。 ジュエルシードの煌めきが、ゆっくりと霧散していって、聖王のゆりかごを包んでいく。 《あとは貴方次第だよ――高町ヴィヴィオ》 それが最後の一言だった。 その一言を言い終えると同時に、2人の幻は姿を消した。 玉座の間に静寂が訪れる。 だだっ広い空間の中で、人影がまた1人きりになる。 胸の内へと訪れるのは、ほんの少しばかりの寂寞。 「……帰ろう、マッハキャリバー」 それでも、少女の瞳に涙はなく。 晴れやかな笑みさえも浮かべて、真っすぐに前を見つめている。 ジュエルシードの幻の、最後の言葉を聞いた時、母に背を押されたような気がした。 まるでなのはママ自身に、エールをもらったような気がして、それだけで満たされたような気がした。 「私達の故郷へ……なのはママと暮らした場所へ!」 その言葉を合図としたかのように、ゆりかごの床が微かに揺れた。 2つのジュエルシードの放つ、青白いオーロラに覆われて。 黄金に煌めく聖王のゆりかごは、未来に向かって出港した。 (私は、もっと強くなる) 強くなって、生き続ける。 この命が続く限り、この身が朽ち果てぬ限り。 死んでしまった人々に報いるために。 ママとの約束を果たすために。 私を守り続けてくれた、世界一大好きなママの生涯が、無駄ではなかったことを証明するために。 未来へ続くこの道を、私は胸を張って歩き続ける。 そう。 私の行く道は終わらない。 私の道は、これからも――。 ◆ リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル・最終戦績報告 1日目・深夜 エリオ・モンディアル :柊かがみのミラーモンスターにより死亡 ギルモン :八神はやて(StS)のツインブレイズにより死亡 ティアナ・ランスター :シグナムのバスターソードにより死亡 神崎優衣 :キース・レッドのグリフォンにより死亡 1日目・黎明 殺生丸 :自身の蒼龍破により死亡 シグナム :柊かがみのヘビープレッシャーにより死亡 アグモン :アーカードの手により死亡 クロノ・ハラオウン :アーカードのパニッシャーにより死亡 1日目・早朝 矢車想 :エネルの鉄矛により死亡 カレン・シュタットフェルト :ミリオンズ・ナイブズのエンジェルアームにより死亡 高町なのは(A s) :ミリオンズ・ナイブズのエンジェルアームにより死亡 ディエチ :ミリオンズ・ナイブズのエンジェルアームにより死亡 ミリオンズ・ナイブズ :キース・レッドのジャッカルにより死亡 1日目・朝 フェイト・T・ハラオウン(StS):ヴァッシュ・ザ・スタンピードのエンジェルアームにより死亡 八神はやて(A s) :アンジール・ヒューレーのアイボリーにより死亡 1日目・午前 ザフィーラ :自身のミラーモンスターにより死亡 アレクサンド・アンデルセン :ルーテシア・アルピーノのイフリートにより死亡 1日目・昼 遊城十代 :柊つかさの手により死亡 武蔵坊弁慶 :ギンガ・ナカジマのプラズマスマッシャーにより死亡 インテグラル・ヘルシング :金居の朱羅により死亡 ギンガ・ナカジマ :金居の朱羅により死亡 ブレンヒルト・シルト :キース・レッドのグリフォンにより死亡 1日目・日中 チンク :柊かがみのミラーモンスターにより死亡 シャマル :セフィロスの憑神刀(マハ)により死亡 C.C. :首輪爆発により死亡 シェルビー・M・ペンウッド :首輪爆発により死亡 1日目・午後 早乙女レイ :ルーテシア・アルピーノのエボニーにより死亡 ルルーシュ・ランペルージ :ルーテシア・アルピーノのイフリートにより死亡 シャーリー・フェネット :ルーテシア・アルピーノのイフリートにより死亡 1日目・夕方 セフィロス :八神はやて(StS)のコルト・ガバメントにより死亡 ルーテシア・アルピーノ :キャロ・ル・ルシエの憑神鎌(スケィス)により死亡 キャロ・ル・ルシエ :フェイト・T・ハラオウン(A s)のオーバーフラッグにより死亡 フェイト・T・ハラオウン(A s) :キャロ・ル・ルシエの憑神鎌(スケィス)により死亡 万丈目準 :浅倉威のミラーモンスターにより死亡 柊つかさ :浅倉威のミラーモンスターにより死亡 浅倉威 :首輪爆発により死亡 エル・ローライト :キース・レッドのグリフォンにより死亡 新庄・運切 :エネルのジェネシスの剣により死亡 ゼスト・グランガイツ :キングのオールオーバーにより死亡 キース・レッド :アレックスのブリューナグの槍により死亡 天上院明日香 :八神はやて(StS)の愛の紅雷により死亡 1日目・夜 アレックス :金居のイカリクラッシャーにより死亡 アーカード :ヴィータのゼストの槍により死亡 ヴィータ :アーカードの手により死亡 1日目・夜中 クアットロ :キングのRPG-7により死亡 ヒビノ・ミライ :アンジール・ヒューレーのバスターソードにより死亡 1日目・真夜中 エネル :金居のデザートイーグルにより死亡 相川始 :ヴィヴィオの魔力爆発により封印 2日目・深夜 (死亡者なし) 2日目・黎明 ヴァッシュ・ザ・スタンピード :八神はやて(StS)の鋼の軛により死亡 泉こなた :八神はやて(StS)の愛の紅雷により死亡 2日目早朝 八神はやて(StS) :柊かがみのルシファーズハンマーにより死亡 柊かがみ :スバル・ナカジマの手により死亡 アンジール・ヒューレー :キングのオールオーバーにより死亡 スバル・ナカジマ :金居のジェネシスの剣により死亡 天道総司 :キングのオールオーバーにより死亡 キング :高町なのは(StS)のレイジングハート・エクセリオンにより封印 金居 :ヴィヴィオのラウズカード(ジョーカー)により封印 【ウーノ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【ドゥーエ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【セッテ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【オットー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【ディード@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【ユーノ・スクライア@L change the world after story 死亡確認】 【残り:1人】 ◆ 天の光は全て星。 なべて世はこともなし。 第一管理世界・ミッドチルダの宇宙は、新暦78年を終えようとするこの瞬間にも、平穏無事であり続けていた。 見渡す限りに広がるものは、暗黒よりもなお黒き闇。 漆黒のカーテンに散りばめられるのは、幾億幾兆の星々の煌めき。 どこまでも高く、どこまでも深く。 どこまでも遠く、どこまでも広く。 文字通り無限の容積を持った、光と闇の大海原に、ぽつんと浮かぶ星が1つ。 サファイアのごとく煌めく青と。 エメラルドのごとく映える緑。 生命の色に満ちたその星こそが、ミッドチルダの本星だった。 この色鮮やかな星の中で、多くの命が息づいて。 出会い、群れ合い、親しみ、別れる、大勢の命が生きている星。 漆黒の宇宙空間の中で、一際美しく放たれる輝きは、そこに暮らす人々の、命の活力を表しているのかもしれない。 《――応答願います。時空管理局、応答願います》 そんな無明の宇宙の中に、1つの影が姿を現す。 無音無酸素の宇宙の中で、声を電波に乗せるのは、金色に煌めく大型戦艦。 スラスターも噴かせることなく、無重力空間を漂い続ける、豪華絢爛な舟があった。 眩い陽光が船体を照らす。 ミッドチルダの向こうから、顔を出した太陽の光が、宇宙を黄金色に染め上げる。 気の遠くなるほどの旅路の果てに、目的地へ辿り着いた舟は、 世界そのものに祝福されているかのように、誇らしげな光を放っていた。 《私の名前は高町ヴィヴィオ……高町なのはの娘です!》 新暦79年、1月1日0 00。 新たな年の幕開けと共に、数奇な運命に翻弄された少女が、生まれ故郷への帰還を果たしていた。 【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 生還】 【リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル――――――完】 Back 魔法少女、これからも。(中編) 時系列順で読む Next Beautiful Amulet(前編) 投下順で読む 高町ヴィヴィオ Next Beautiful Amulet(前編) 高町なのは(StS) GAME OVER ユーノ・スクライア GAME OVER ウーノ GAME OVER ドゥーエ GAME OVER セッテ GAME OVER オットー GAME OVER ディード GAME OVER
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よ道に抜けていったゆりかごをえて スカリエッティの計画は、最終段階へ そして、機動6課は? 集長の一言 スカリエッティの裏には、意外な人物が、いました もしかすると、この事件は、 ちゃんとした終幕は、あるのでしょうか? 映像は、こちら(消失の場合は、連絡の事 魔法少女リリカルなのはStrikerS ep 20 part 1 魔法少女リリカルなのはStrikerSサブタイトルへ戻る
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──時は数時間ほど前に遡る。 「くうっ!?」 自室にて黒い金属の羽を掴んだゴウの脳内に、情報が激流の如く流れ込んでくる。 『オペレーティングシステムの起動を開始』 『マスター・デバイス間のリンク接続・・・肉体のスキャン、および最適化を開始』 『体内各部のスキャン完了、異常なし。これより全身への魔力供給を行う』 『筋組織および神経系への魔力伝達を確認』 『脊髄・脳髄へ魔力伝達。順能率96.7パーセント』 『供給完了を確認』 『最適化完了。ファーストフェイズ終了』 『セカンドフェイズ開始』 『魔法の知識・発現方法のデータおよび汎用・戦闘用魔法のデータを送信準備』 『情報伝達回路の形成を開始・・・形成完了。オールグリーン』 『伝達開始・・・・・・・・完了』 『セカンドフェイズ終了。全過程終了を確認』 『これよりマスターの表層意識における意思疎通を図る』 「…っぐ……がはっ」 わずか一瞬の時間で雷に打たれたかのような衝撃をくらい、倒れそうになる体を必死で支えるゴウ。 自身の身に何が起こったのか、ふらつきの抜けきらない頭で考える。 感覚としては、過去に我無乱に魂を抜かれたときに受けた衝撃に近いだろうか。 だがあれは文字通り“抜き出される”感覚なのに対し、今のはむしろ逆、“詰め込まれる”感じがした。 そこまだ考えていた時、不意に声が聞こえてきた。 『はじめまして。御機嫌いかがでしょう、我が主』 その声を聞き、ゴウは飛び上がりそうになるほどに仰天した。何せ、自分の耳がおかしくなってないなら、声が聞こえたのは今自分が手にしている羽から聞こえてきたのだ。 「なっ!?」 『驚かせてしまい申し訳ありません。ですが、今のは必要な処置でしたのでどうかお許しの程を』 「何だ貴様は!」 『私は主専用の、あの封印刀の変じたデバイス、簡潔に申しますと魔法の使用を補助するための道具です』 魔法。その言葉に、ゴウの心は大きく揺れ動いた。 「魔法、だと?」 『そうです。私は主が魔法を使うための、主が再び戦うための道具にして、武器です』 「武器・・・」 『私のことについては、今は重要ではありません。単刀直入に申し上げます。主のご家族、騎士の皆様が、現在窮地に陥っています』 「っ!?どういうことだ!」 『騎士たちが現在、何を行っておられるかは既にご存知ですね?』 「ああ」 『その蒐集作業を行っている最中、時空管理局─平たく申しますと、一種の警察機構ようなものですが、その人間に捕捉され現在は戦闘状態、戦況は芳しくない物と思われます。』 「何だと!?」 『脱出しようにも数が多すぎる模様、下手を打てばやられるでしょう』 デバイスの発した言葉に愕然とするゴウ。今日という日まで共にこの家に住み、家族として生きてきた騎士たち。その彼らに危険が迫っている。そして打ちひしがれているゴウにお構いなくデバイスは続ける。 『私を使ってください、主。あなたはこの力を望んでいたはずです』 ゴウは視線をゆっくりと掌のの上のそれに戻す。 『私の内には、主の願望をかなえるに足る確かな“力”があります。主に再び戦場に出る覚悟が御ありになるなら、私は自らの力の全てを喜んで主に捧げましょう』 ゴウは一瞬だけ迷う。“力”を欲したのも確かだが、今一度戦の場に出る事への恐れも、自分はまた抱いていたからだ。 過去では自分が刀を振るう度に、人が一人、また一人と死んでいった。いや、正確に言えば、最早人を殺すことに恐れなどない。 ゴウが真に恐れるのは、今の生活が、図らずも掴んだ“平穏”が失われることにあった。戦いを続けつつも、そこから逃げ出したいと思う自分がいることを彼は自覚していた。 だが─── 『ご決断を。主』 「ああ……お前の使い方を、教えろ」 ゴウは自らの弱さを、断ち切った。 確かに今全てに目を瞑れば、平穏ではあれるかもしれないが、それは「周りに誰もいない」平穏だ。四人を見捨てて、悲しみに暮れるはやてとだけ生きていくなど、ゴウには考えられなかった。 その心中には、「二度と仲間を失うものか」という意思だけがあった。 『御意。では一言唱えてください。「セットアップ」と。戦闘時に主の身体をお守りする防護服等の設計は既に完了していますので』 「至れり尽くせりだな。・・・セットアップ」 苦笑しながらも起動キーを唱えるゴウ。瞬間、その身が光に包まれ、今来ていた服が分子レベルにまで分解され、同時に魔力で編まれた新しい戦装束が現れる。 深い闇色をしたそれは今までに来ていた装束に準拠したデザインで、されどところどころが流線的というか羽をあしらったかのようなイメージがあった。 最も目がいくのは左腕の手甲で、大きめで金属的な見た目にもかかわらず重量感はさほど感じなかった。 「これが新しい俺の服か」 『はい。見た目こそ普通の出来ですが、受けた衝撃の分散、水中での呼吸が可能などの機能が備わっております』 「何から驚いたらいいか分からんな。…よし、それで、どうやればあいつらのところへ向かえる?」 『次元転移魔法を発動します。本来大掛かりな手順が必要ですが、人一人なら少しの時間で済みます』 言うが早いか、足元に光が溢れはじめる。その光を見つめながら、ゴウはふと思ったことを口に出した。 「そういえばお前、名はなんと言うんだ?」 『名前は…特にありません。魔法のプログラムの組み立てに時間を費やしていたので、自身の名前を決めている暇がありませんでした。主、私に名前を付けて頂けないでしょうか』 「俺がか?」 『はい。私は主のためだけに存在します。ですから是非ともお願いします』 ゴウはしばし黙考し、やがてなにか思いついたのか顔を上げて話した。 「陰牙、というのはどうだ」 『いい名前だと思いますが、何か由来が?』 「俺の二つ名は鴉、その字を分けると牙と鳥だ。鳥が俺なら牙はお前。陰に生きる俺が持つ牙、だから陰牙だ」 『なるほど、理解できました』 「それに業と因果なら、丁度いい組み合わせだしな」 『皮肉ですね。ですが異論はありません、その名前を頂戴します』 会話の終了とほぼ同時に術式の展開が完了し、身体が光に飲み込まれる。 「行くぞ、陰牙!」 『御意!』 「・・・という訳だ」 時間は現在に戻り、今五人は街中のとあるビルの屋上に集まっていた。 何があったのかと四人に言い寄られたゴウは、自分の身に起きたこと、そしてあの場へと馳せ参じるまでの過程を話していた。 「…そうか。大体の状況は把握出来た」 「ぶっつけ本番で魔法やデバイスをああまで扱うとはな。正直驚嘆に値する」 「全くだぜ。でもホントすげぇ闘い振りだったよな」 シャマルに回復魔法をかけてもらいながら口々に話す一同。 「全く驚いたわよ、突然家の中から強い魔力反応が出て、部屋に確かめに行ったらゴウさんの姿が消えてて、それで皆を支援に行ったら今度はバリアジャケット着たゴウさんがいるんだもの」 「すまんな、だが事情を話している間も無かったんでな」 「ハァ、まあいいですけどね」 半ば呆れて嘆息するシャマル。しかしゴウは口調と顔つきを改めて騎士たちに言い放つ。 「お前らこそ、俺やはやてに黙って禁止されたことを続けていたんだ。人のことは言えんだろう」 ゴウのセリフに、その場の空気が一気に張り詰める。 「知ったのはいつからだ?」 「最初からさ。あの日のお前らはどこか様子がおかしかったからな」 「…うかつだったな。全く気付けなかった」 「忍をなめるな、気配を断って相手に近づくなど朝飯前だ」 「なるほどな・・・で、貴様はその事実をどうする?」 目を細めたシグナムが底冷えするような声で語りかける。隣に立ったザフィーラも同様の視線を発している。返答によっては只では済まさない、そんな感じの雰囲気だ。 だが、ここで思わぬ人物から横槍が入った。 「二人ともそんな目すんなよ!現にゴウはあたしらを助けてくれたし、事実を知ってたのにはやてにばらしたりしなかったじゃんか!」 間に割って入ったのはヴィータだった。シグナム達は珍しいものを見たかのような顔をしているが、それも当然。騎士たちのなかでゴウを最も嫌っていたのはヴィータだったからだ。 「お前が助け舟を出してくれるとは思わなかったな」 「そりゃ、その、お前にはさっき助けてもらったから・・・・」 最後の方はゴニョゴニョとしてて聞き取れなかったが、赤く染まった頬が全てを代弁していた。 「ヴィータの言うとおりだ、お前らのしていることをとがめたりする気は無い。はやてのことを思っての行動だろうからな。だが、一つ頼みがある」 「?」 「俺にも、蒐集行為を手伝わせてくれ」 「何だと!?」 「今まで干渉しなかったのは、お前らのように戦う為の力を持っていなかったからだ。そしてそれが手に入った以上、もう遠慮する気も必要もない。だから俺にも、はやてを助けさせてくれ」 沈黙が全てを支配する。ゴウは騎士たちの将の返答を待ち、烈火の将はどう答えるべきかを考え続けた。どれほどの時間が経ったのか、やがてシグナムは静かに口を開いた。 「今後人を殺さないと約束出来るか?」 「え?」 「先程の戦闘で見ていたが、お前、向かってきた局員を何人も刺し殺したろう。我らの流させた血によって主の人生が穢れるなどあってはならないことだ。だから「ちょっと待て、俺は一人も殺してはいない」って、何?」 急に言われ、思わずシグナムは聞き返す。 「おまえらがはやてのために不殺を誓ったことは知っている。だからさっきは全て非殺傷設定とやらを使った」 「そんな、いくら非殺傷設定でも、魔力の刃で刺されて無事な訳は…」 「ああ。そこの所は陰牙が上手くやってくれたよ」 ゴウの説明はこうだった。確かに如何に非殺傷と言えど、そのまま体に刺されれば肉体を傷つけるので結果的に殺すことになる。しかしデバイス『陰牙』の発生させる魔力刃は通常のつくりではなかった。 どういうことか説明すると、あの刀身の構成はどちらかというと発した魔力を人の細胞と融合させる回復魔法に近いのである。 先に挙げたとおり、そのままの魔力では人体を損傷させてしまうので、刃そのものを身体の中に溶け合わせるような性質で、されど完全にはなくならない程度の強度を持たせて顕現させているのだ。 例えるなら、スポンジを針で突付けば壊れるが、水を当ててもそのまま浸透し、後ろに流れていくようなものだ。 これならばショックは有るが殺すことはなく、突き刺した後に電気のように自分の身体から魔力を発し、体内の急所に直に流せば相手を昏倒させることが可能となるのだった。 「だからお前達の言う不殺は守っているし、破る気も無い。問題は無いはずだ」 「…分かった。ヴォルケンリッター烈火の将が認めよう。主の命のために、我らとともに戦ってくれ、ゴウ」 右手を差し出し、近いの握手を求めるシグナム。そしてその手をゴウはしっかりと握り締めた。 「もちろんだ、この命と力、はやてとお前達のために振るおう」 ゴウとヴォルケンズが共闘を誓い、全員の意思が一つとなった瞬間であった。 「あーっ、にしても疲れたよなぁ。お腹空いちまったよ」 腹の辺りをさすって空腹を示すヴィータ。 「そうね、早く家に帰ってはやてちゃんの・・・って」 『あ゛』 全員の顔が青ざめ、別な意味で意思が一つとなった瞬間だった。 「…まずはお帰り、皆。そ・ん・で、こぉ~んな時間まで帰ってこなかった理由を聞かせてもらいたいんやけどなぁ?」 八神家に帰ってきたゴウたちを待ち構えていたのは、引きつった笑みと青筋を額に浮かべたはやてであった。 「連絡も入れずにほっつき歩いとったシグナム、ヴィータ、ザフィーラ。それと探しに行ったきり戻って来いひんかったゴウとシャマル、うちがどんな気持ちで待っとったか分かるか?ん?」 見た者全てを竦みあがらせるような迫力をしたはやて。ズゴゴゴゴという音と一緒に背後に般若が見えるのは気のせいだろうか。 「「「「「ごめんなさい……」」」」」 見事なシンクロっぷりで土下座する一同。歴戦の兵(つわもの)でも震えるほどのスゴ味であった。 その後延々とはやてのお説教を聴かされることになり、終わる頃には夜が白んでおった、とさ。 続く 戻る 目次へ 次へ
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翌日、小鳥遊がバイトに出ると、なのは、佐藤、ぽぷらがフロアで待ち受けていた。 「皆さん、お、おはようございます」 「おう」 「小鳥遊さん」 なのはが真摯な瞳で小鳥遊を見上げる。奥では、小鳥遊が変な動きをしたら即座に反応できるよう、恭也と美由希がナイフとフォークを構えていた。 「フェイトちゃんは、どうしてジュエルシードを集めているんですか?」 「……ごめん。言えないんだ」 「それはわかってます。でも、小鳥遊さんが協力するってことは、それだけの理由があるんですよね?」 小鳥遊が理由を言えないのは、フェイトに義理立てているからではなく、本当に知らないからだ。どう答えようか考えあぐねていると、来客を告げるベルが鳴った。 「あ、俺、行ってきます!」 小鳥遊は逃げるように速足で入口へと向かう。 「いらっしゃいませ。ワグナリアへようこ……」 「おはよう、宗太」 客は小鳥遊の姉の梢だった。長身の美人だが、まだ日も高いのにお酒の匂いを漂わせ、全体的にだらしない雰囲気がする。職業は護身術の講師。宗太が護身術を扱えるのも、梢の影響だ。 「ここには来るなって言っただろ。梢姉さん」 「宗太が冷たーい。私、お客なのに」 「そうだよ。お客は丁重に持てなさいとね」 梢の背後から現れたのは、人間形態のアルフだった。耳と尻尾を隠して、Tシャツにジーパンというラフな格好をしている。 「ア、アルフさん!?」 「あれ、宗太、アルフちゃんと知り合いなの?」 「梢姉さんこそ、どうしてアルフさんと?」 「いやー。店の前にいるのを話しかけたら意気投合しちゃって。ねー、アルフちゃん」 「おお、小鳥遊、あんたいいお姉さんがいて幸せだねぇ」 梢とアルフは肩を組んで笑いあう。 入口にずっと陣取っているわけにはいかないので、小鳥遊は二人を客席に案内する。騒いでも被害が少ないよう、なるべく端の席に座らせる。 「とりあえず、ビール! じゃんじゃん持ってきて!」 「昼間っから飲むな!」 「おや。お客の言うことが聞けないのかい?」 「くっ!」 梢一人なら、家族特権で強気に出れるが――ほとんど効果はないが――アルフがいるのでそれもできない。これでは完全に嫌な客だ。 さっさと酔いつぶして寝かせた方が静かになると判断し、小鳥遊はビールを取りに戻った。その途中で、念話をアルフに送る。 (どういうつもりですか?) (鈍いねぇ。あんたが不用意なことを喋らないように、監視だよ) (俺、何も知りませんよ?) (そんなことないさ) 小鳥遊の知っているフェイトとアルフの能力をばらされるだけでも、いずれ戦う時に不利になる。 フェイトは小鳥遊を疑っていないようだが、アルフは違う。いざとなれば、付き合いの長い、なのは、ぽぷら側と結託する危険性があると考えていた。 (どんな些細でも、あんたがフェイトの不利になるようなことを言ったら、その時はガブッといかせてもらうよ) アルフが低い声音で恫喝する。 (もう少し信用して下さい。俺は約束を破ったりしません) (そういう台詞は、証を立ててから言うもんさ) 小鳥遊は梢のテーブルに大ジョッキに入れたビールを二つ置いた。 「よーし。それじゃあ、今日は飲もう、アルフちゃん!」 「いいねぇ。今日はパーッとやろう、梢ちゃん!」 「ただ飲んで騒ぎたいだけじゃないですよね?」 すでに宴会モードに入っている二人を見ながら、小鳥遊は静かに溜息をついた。 店の一角を占拠し、アルフと梢がどんちゃん騒ぎをしている。従業員は梢で慣れているのか、とりわけ大きな反応をしていない。小鳥遊は頭痛を堪えていたが。 「ねえ、恭ちゃん」 「どうした?」 「このお店って、カップル多くない?」 やたら嬉しそうに美由希が耳打ちしてくる。古今東西、女性は色恋の話が好きだ。 「そうか?」 恭也に思い当たる節はまったくない。 「ほら、見てよ」 今オーダーは入っていないので、厨房で佐藤がぼんやりとしている。その視線が自然と八千代を追っている。言われてみれば、佐藤は八千代には優しい。 「それから、ほら」 伊波がフロアの片隅を指差す。 仕事をする小鳥遊を、物陰から伊波が荒い息で見つめている。 「ね? 熱い視線でしょ?」 小鳥遊はミニコンを治す為、伊波は男性恐怖症を治す為、なるべく一緒にいるよう杏子に指示されている。 最初は犬猿の仲だったのだが、殴る伊波に小鳥遊が我慢強く付き合い続けた。やがて伊波家の問題を小鳥遊が解決し、それがきっかけとなって伊波は小鳥遊に惚れてしまった。 「きゃあああああああ!」 後ろを振り返った小鳥遊に、伊波が殴りかかっていく。小鳥遊が店の奥へと飛んでいく。どんな鍛え方をしたらあんな腕力がつくのか、恭也は教えて欲しいくらいだった。 小鳥遊の技量なら防御くらいできそうなものだが、どういうわけか常に無抵抗で殴られている。 「きっと今のは照れ隠しだね。伊波さん、可愛い」 「俺には獲物を前に舌なめずりしている猛獣にしか見えん」 殴られる恐れがないせいか、美由希の伊波の評価はやけに甘いようだった。 「そう言えば伊波さんって、私を見るたびに、悲しそうな顔するんだよね。何か悪いことしたかな?」 美由希が首を傾げる。まさか美由紀の胸を見るたびに、スレンダーな伊波が敗北感に打ちひしがれているとは夢にも思っていなかった。 「あー。腹減ったなぁ」 杏子がフラフラと恭也たちの背後を通り過ぎる。初日に宣言した通り、杏子はこれまでほとんど仕事をしていない。 「八千代ー。パフェ」 「はい、杏子さん。ただいまお作りします」 八千代が慣れた様子でパフェを杏子に差し出す。ちなみに今日これで五杯目だ。他にもせんべいなど、ひっきりなしに食べている。どれだけ巨大な胃袋なのだろうか。 パフェを食べる杏子を、八千代はうっとりと眺めている。 「あの二人、十年来の付き合いなんだって。ラブラブだね」 「……女同士だぞ?」 「だから?」 美由希はこともなげに言う。 「あ、でも、そうなると、佐藤さんと三角関係か。うわ―。恋愛小説みたい」 美由希まで赤い顔で喜んでいる。 「仲がいいと言えば……」 これ以上踏み込んではいけない気がして、恭也は厨房に目を向ける。 「彼らも仲がいい……な!?」 厨房の中で、相馬が山田をおぶっていた。いや、おぶっているのではなく、山田が無理やりしがみついているようだ。 「山田を、山田を甘やかしてください! 甘え界のホープ、や、ま、だ!」 「山田さん。仕事ができないんだけど」 相馬は迷惑そうにしているが、山田はまったく気にせず同じ台詞を連呼している。 「恭ちゃん。あれは恋愛じゃないよ」 「……そのようだな」 直球過ぎるが、妹が兄に甘えるような感じだ。もちろん美由紀となのはがあんな甘え方をしたことはない。 「で、誰から聞いたんだ?」 美由希は恋愛に聡い方ではないので、情報源がいるはずだ。 「ばれちゃったか。山田さんだよ。八千代さんと白藤店長って仲がいいねって言ったら、この店の恋愛模様を全部教えてくれた」 佐藤にばれたらお仕置きを受けるだろうが、自業自得だろう。 ふと美由希が悪戯っぽい笑みを浮かべる。 「ねえ、私となのはに彼氏が出来たらどうする?」 「お前はともかく、なのはは早すぎるだろう」 「そんなことわからないよ。女の子は早熟なんだから」 「確かに大人びているが、さすがに恋人となるとな」 恭也は時々、なのはが小学三年生だと忘れそうになる。なのはだけではなく、友人のアリサとすずかも年齢以上にしっかりしているので、尚更だ。いくら子供っぽいとはいえ、高校生のぽぷらとなのはが対等の関係を築いているのがその証拠だろう。 「なのはちゃーん!」 「ぽぷらちゃん、どうしたの?」 ぽぷらがなのはに泣きつく。 「さっきのお客さんがね、『君、中学生?』だって!」 「ぽぷらちゃん、高校生なのに失礼しちゃうね」 よしよしとぽぷらを慰めるなのは。確実に間違っている光景だ。 しかし、どんなに大人びていても、なのはには親しい男友達がいないので、恋人のいる状態が想像しにくい。 「あ、それなら、ユーノ君は? ユーノ君を人間の男の子だと考えてみたら?」 「蛙じゃなくて、フェレットの王子様か。ファンタジーだな」 恭也は苦笑しながらも、もしユーノが人間だったらと考えてみた。 きっと金髪の可愛い男の子だろう。何故かパーカーに半ズボン姿まで詳細に想像できた。 なのはとユーノが二人で手をつないで歩いている光景を思い浮かべてみる。 (うん。なかなかお似合いだな) なんだか楽しくなってきて、恭也はさらにユーノを人間に置き換えてみる。 二人で一緒に食事をし、お風呂に入り、同じ部屋で寝る。この前、ユーノがなのはの頬を舐めていたが、あれはつまりキスということか。 「…………美由希、ここ任せていいか?」 「どこ行くの?」 「ちょっとあのフェレットを三枚に下ろしてくる」 恭也の両手にはいつの間にか、二刀の小太刀が握られていた。 「ねえ、どこから刀を出したの? さっきまで持ってなかったよね!?」 「じゃあ、すぐ戻る」 「待って! 今のはただの空想だから! ユーノ君はただのフェレットだから!」 「放せ、美由希! 男には殺らなきゃいけない時があるんだ!」 「それ、前に私の使った台詞!」 血気にはやる恭也を美由希が押しとどめる。その姿を、客たちが諦めたように眺めていた。すでに二人とも、ワグナリアの変人リストに名を連ねていることに、当人たちだけ気づいていなかった。 その頃、音尾の家では、ユーノが得体の知れない悪寒に襲われていた。 時空管理局所属、L級次元巡航船アースラ。 艦長室の赤い敷物の上で、リンディは静かに緑茶を湯呑に注いでいた。緑茶の中に大量の角砂糖を投入し、おいしそうに飲む。 『どうもー』 そんなリンディの横に通信画面が開いた。ただし、画像は真っ黒で何も映っていない。聞こえてくる声も音質が悪く、会話に支障はないが、相手の年齢どころか性別さえも判別できそうにない。怪しさ満点の通信だった。 「あら、久しぶりね。元気にしてた?」 しかし、リンディはにこやかに通信画面に話しかける。 『ええ、それはもう。実は今日はお願いがありまして』 「あなたがお願い? 珍しいわね」 リンディは姿勢を正した。ただ事ではなさそうだ。 『地元の知人が厄介事に巻き込まれてしまって、解決して欲しいんです。ロストロギア絡みと言えば、興味がおありでしょう?』 「ええ。もちろん。詳しく聞かせて欲しいわ」 『名称はジュエルシード。数は全部で二十一個。使い方次第では、次元震どころか、次元断層すら引き起こす危険な物です。これを二人の魔導師が奪い合っています』 次元震と聞いて、リンディの顔が険しくなる。下手をすれば、幾つもの次元世界が滅びかねない。 「他に情報は?」 『奪い合いをしている魔導師の写真は後で送ります。でも、俺が教えられるのはその程度ですね』 「どうして?」 『巻き込まれた知人が二派に分かれてしまって、どちらかに肩入れするわけにはいかないんですよ。こちらに来れば、すぐにわかると思いますので、それじゃあ、よろしくお願いします』 通信画面が消えると同時に、艦長室の扉が開く。入ってきたのは、黒いロングコートを着た少年だった。リンディの息子、クロノだ。 「母さ……艦長、今、謎の通信が。一体誰からですか?」 「そうね。一言でいえば情報屋さんかしら」 「情報屋? 魔導師ですか?」 「いいえ。次元移動したこともない一般市民よ」 「それがどうして僕らのことを知ってるんです?」 「さあ、どうしてかしらね。それより任務です。アースラはこれより第97管理外世界『地球』北海道へと向かいます」 アースラは進路を北海道へと向けた。 ワグナリアで、相馬は一人携帯電話をロッカーにしまう。やたらとごつい、まるでトランシーバーのような携帯電話だった。 山田が休憩室に入ってくる。まだ休憩時間ではないはずなので、さぼりだろう。 「おや、相馬さん。どなたに電話を?」 「うん。昔の知り合いにね」 「えっ? 相馬さんにお友達がいたんですか? かわいそうまさんのはずなのに?」 「勝手に可哀想にしないでもらえる? さてと仕事に戻ろうかな」 相馬は笑みを顔に張り付けたまま厨房に戻っていった。 その日の夕方からジュエルシード集めが始まった。 森の中で、怪鳥が羽ばたく。 「ぽぷら、右だ!」 「必殺ぽぷらビーム!」 敵の飛ぶ先を佐藤が予測し、ビームが怪鳥を貫く。 怪鳥が鳥とジュエルシードに分離する。 「ジュエルシード封印っと。やったね、佐藤さん」 ぽぷらはジュエルシードを拾い上げる。 ぽぷらが使える魔法は、飛行と直射型ビーム、念話だけだ。防御はバリアジャケットのみという貧弱さだが、そこはスピードと佐藤が敵の行動を予知することでカバーしてくれていた。 今日はほとんど縮んでいない。初戦では常に最大出力のビームを撃ってしまったので、あっという間に縮んでしまったが、最近では威力の調整もできるようになり、戦闘持続時間も延びていた。 「これで今日の仕事は終わりだな、ぽぷら」 「佐藤さんって、普段は種島って呼ぶのに、変身してる時だけぽぷらって呼ぶね。どうして?」 ぽぷらが不思議そうに佐藤の顔を覗き込む。 「当り前だ。変身してる時は、魔法少女が名字で、ぽぷらが名前なんだから。なのはと被るから名字では呼べん」 「そうなの!?」 「そうだ。つまり、変身したなのはを英語名風に表記すると、なのは・リリカル・魔法少女になる」 「リリカルってミドルネームだったんだ」 「略すと、なのは・R・魔法少女だな」 「佐藤さん。リリカルの頭文字はLだよ」 「……略すと、なのは・L・魔法少女だな」 「何事もなかったかのようにやり直した!」 「さっさと戻るぞ」 佐藤は少し赤い顔をしていた。 住宅街の片隅で、まだ発動していないジュエルシードを前に、なのはとフェイトは向かい合っていた。 なのはは唾を飲み込む。休戦条約はかわしているが、前は同じ状況で、問答無用で戦闘になった。どうしても身構えてしまう。 フェイトがバルディッシュを左手に、ゆっくりと近づいてくる。 (左手?) フェイトの利き手は右だったはずだが。 フェイトが無造作に右拳を突き出し、 「じゃんけん」 「へっ?」 「ぽん」 反射的に、なのははグーを出した。フェイトはチョキだ。 「……私の負け」 フェイトは意気消沈して去ろうとする。 「待って!」 約束を守ってくれたことが嬉しくて、なのはは思わずフェイトを呼び止めていた。 「何?」 「もし良かったら、私たち、友達になれないかな?」 なのはは自然とそんな言葉を紡いでいた。 「……さよなら」 しかし、フェイトは最後まで聞かずに飛んで行ってしまう。 夜も深まり、フェイトは集合場所に帰ってきた。 アルフも小鳥遊もまだ戻っていない。 「あの子は……どうして」 なのはの顔を思い出す。敵である自分と友達になりたいと言う少女。どうしてそこまで他人の為に必死になれるのか、フェイトには理解できない。 「ただいま」 「フェイト~。こいつ、何とかしておくれよぉ」 小鳥遊と一緒に帰ってくるなり、気味悪そうにアルフがフェイトの後ろに隠れる。アルフには魔法の知識のない小鳥遊についてもらっていたのだ。 「どうしてですか? 可愛いじゃないですか」 小鳥遊は両手に目玉のついた綿飴のような物体を抱えていた。暴走したジュエルシードだ。魔法で小さくされて、小鳥遊に頬ずりされている。 ジュエルシードは悲鳴を上げて嫌がっていた。 小鳥遊の攻撃魔法は縮小のみで、ジュエルシードの封印はできない。 「ジュエルシード封印」 「ああ、酷い!」 フェイトがいきなりジュエルシードを回収する。フェイトも少しだけかわいいと思ったのは内緒だ。 「アルフ、小鳥遊さんはどうだった?」 「う~ん。とにかく偏ってるねぇ」 アルフが困ったように頭を描いた。 防御は鉄壁だが、縮小魔法は射程距離が短く、飛行速度も遅い。相手がスピードで勝っていた場合、追いつく術がない。 今夜の戦いでも、逃走しようとするジュエルシードに置いて行かれそうになり、アルフがバインドで足止めしてどうにか捕獲できたくらいだ。 高速戦闘を得意とするフェイトとは真逆の能力だ。小鳥遊の当面の課題は、スピードアップと補助魔法の習得になるだろう。 「フェイトの方はどうだったんだい?」 「ごめんね。私はじゃんけんに負けちゃった」 「フェイト~。そんな約束守らなくても……」 「いいんだよ。私も母さんの為に早く集めたいし」 「母さん?」 小鳥遊の疑問に、フェイトとアルフは顔を見合わせる。 「ちょうどいいかも」 「フェイト、まさか」 「うん。小鳥遊さん、明日、時間ありますか?」 「朝ならバイト入ってないけど」 「よかった。じゃあ、明日、母さんに会ってもらえますか? 小鳥遊さんと協力するように言ったのって、母さんなんです」 「わかった。フェイトちゃんのお母さんか。きっと優しい人なんだろうね」 フェイトの頭を撫でながら承諾する。小鳥遊の言葉に、アルフは複雑な面持ちをしていた。 「それじゃあ、アルフ帰ろうか」 「先に行ってておくれ。あたしは少しやることが」 「? わかった。じゃあ、先に帰るね」 フェイトは一足先に隠れ家に帰っていった。 二人きりになり、アルフは小鳥遊に指を突きつける。 「単刀直入に訊くよ? フェイトのことをどう思ってるんだい?」 アルフにはどうしても不安なことがある。もし小鳥遊がフェイトに邪な感情を抱いているようなら、ここで倒しておかないといけない。 「どうって?」 「どうもこうもない。あんた、フェイトと恋人になりたいなんて考えてんじゃないだろうね?」 「まさか。むしろ父親になりたいです」 「はっ!?」 返答は、アルフの想定のはるか斜め上だった。 「ええと……つまり……付き合うつもりはないってことだね?」 どうにかそこだけ理解する。 「だから、そう言ってるじゃないですか」 「……なら、いいのかな?」 釈然としないものはあるが、アルフは無理やり自分を納得させた。 「その言葉、忘れるんじゃないよ!」 捨て台詞を残し、アルフもフェイトを追って夜空に消える。 小鳥遊にとって、ちっちゃいものはすべて愛すべき対象である。子供だろうと、小動物だろうと、虫だろうと、ミジンコであろうとそれは変わらない。 「さすがにミジンコと付き合えるわけないでじゃないですか」 もし最後の言葉を聞かれていたら、小鳥遊は今頃土の下に埋められていただろう。 目次へ 次へ
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作者別インデックス A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 あ い う え お か き く け こ さ し す せ そ た ち つ て と な に ぬ ね の は ひ ふ へ ほ ま み む め も や ゆ よ ら り る れ ろ わ を ん A ARMSクロス『シルバー』氏 上へ B Black氏 BLASSREITER LYRICAL氏 ◆bv/kHkVDA2氏 上へ C CCなのは氏 上へ D Devil never Strikers氏 ◆DppZDahiPc氏 上へ E ◆e4ZoADcJ/6氏 上へ F FS なのは×空の軌跡氏 上へ G ◆Gb6P9gjLww氏 上へ H HALOの人氏 上へ I IDOLA の人氏 上へ J K L LB氏 LMS氏 LYRICAL PSYCHIC FORCE StrikerS氏 Lyrical!とキマイラ氏 上へ M N NOCTURNE氏 ◆ncKvmqq0Bs氏 NZ氏 上へ O OROCHI氏 OSGS氏 上へ P Q R REQULIMER氏 上へ S SRW外伝魔法少女リリカルミヒロ氏 s.TRI..ed氏 Strikers May Cry氏 ◆suHZewzfpk氏 上へ T 上へ U V W X Y ◆Y0DG7nGjbg氏 上へ Z 0 1 19氏 上へ 2 217氏 230氏 242氏 上へ 3 322氏 367氏 上へ 4 42◆E11yWK.OuA氏 45氏 上へ 5 6 7 7-398氏 上へ 8 9 あ 赤いの二人でドグラマグラ氏 赤字氏 暁の女神氏 上へ い 一兵卒氏 五つの誓い氏 上へ う ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは氏 上へ え お か 仮面の男氏 仮面ライダーリリカル電王sts氏 上へ き キャロとバクラの人氏 究極の合体ポ○ラ氏 上へ く クレイジーなの。氏 黒い雨氏 黒い影氏 黒の戦士氏 上へ け 上へ こ さ 三十四代目スレ485氏 上へ し ジェダイ氏 ジャングルはいつもハレのちグゥ リリカル氏 十五代目スレ428氏 十代目スレ282氏 情に目覚めし黒き龍氏 ジョジョクロス『愚者の書』氏 白き異界の魔王氏 地獄の四兄弟氏 シレンヤ氏 上へ す せ 節制の14氏 戦国の鉄の城氏 上へ そ た 高天氏 旅ゆく人氏 上へ ち 超魔法重神氏 上へ つ て ティアナ・ランスターの憂鬱氏 テルミドール氏 天元突破リリカルなのはSpiral氏 上へ と ドラゴンボールZ番外編氏 時の地平線氏 上へ な なのはA s×ギアスクロスSS氏 なのはStS×覚悟のススメ氏 なのはStS×デモベ氏 なのはStS+φ’s正伝氏 なのはVSボウケン氏 なのは×終わクロ氏 上へ に ぬ ね ネクサスの人氏 上へ の は ひ 光と音のLNS氏 上へ ふ フェイト・T・ハラオウンの悪夢氏 フェレットゾンダー氏 フルメタなのは氏 ブレブレ×なのは氏 上へ へ 変な人達氏 平成セブン氏 上へ ほ 北斗の人氏 上へ ま 前スレ361氏 魔術士オーフェンstrikers氏 マスカレード氏 魔導新世紀リリカルなのはXtS氏 魔導ニュータイプ兵士 A氏 魔法王女氏 魔法少女リリカル外伝 すごいよ!なのはさん氏 魔法少女リリカルなのはGoodSpeed氏 魔法少女リリカルなのはsts masked rider kabuto氏 魔法少女リリカルなのはStylish氏 魔法少女リリカルなのはTES氏 魔法少女リリカルなのは TRANSFORMERS氏 上へ み む 無名氏 上へ め メタルサーガsts氏 上へ も や ゆ よ 四十三代目スレ115氏 四代目スレ292氏 上へ ら ラッコ男氏 上へ り リリカルBLACK氏 リリカル.exe氏 リリカルlain氏 リリカルSD戦国異伝氏 リリカルSIC氏 リリカルTRIGUN氏 リリカルガウザー氏 リリカルギアソリッド氏 リリカルソニック氏 リリクラ氏 リリカルケロロ軍曹STS氏 リリカル犬狼伝説氏 リリカル・コア氏 リリカルサンダルフォン氏 りりかる新人隊員氏 リリカルゾイド氏 リリカル鉄人氏 リリカルトリーズナー氏 りりかるな黒い太陽氏 リリカルなのはD w氏 リリカルなのはDHS氏 リリカルなのはFeather氏 リリカルなのは Nightmare氏 リリカルなのはVS厚生省氏 リリカルネロス氏 リリカル・パニック氏 リリカル剣(ブレイド)氏 リリカル無双氏 リリカル遊戯王GX氏 リリカル龍騎 リリカルルーニー氏 リリカル湾岸氏 りりる氏 リリレッド氏 る れ レザポ氏 ろ 六代目スレ135氏 ロックマンゼロ氏 上へ わ を ん
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魔道戦屍リリカル・グレイヴ Brother Of Numbers 第六話「地上本部襲撃(中篇)」 ここは時空管理局地上本部。そこの一角において今まさに熾烈な戦いを繰り広げる二人の少女の姿があった。 投擲専用のダガーナイフが宙を飛び交い付加された特殊能力の効果により爆裂して炎を上げる。 その爆ぜる刃の雨の照準となっているのは左手に鋼の拳を纏い足にローラーブーツを装着した、青き長髪をなびかせる少女ギンガ・ナカジマ。 そしてダガーナイフと固有技能ランブルデトネイターで以ってギンガと交戦するのは戦闘機人ナンバーズ5番チンクである。 「くっ! このままじゃラチが明かないっ!!」 ギンガは苦味の浮かんだ顔でそう漏らしながらチンクの放つダガーナイフを回避する。 本来は自分の得意な接近戦に持ち込み、即座に倒したいところなのだがそれが相対したチンクはそれを容易にさせてくれる相手ではなかった。 寄らば引き、引かば寄る、絶妙に自身の得意とする間合いを保つその戦手筋は正に歴戦と呼ぶにふさわしいものである。 だからと言って簡単に負けるギンガではない、迫るダガーナイフの投擲を紙一重で回避しながら距離を詰めようとローラーブーツ型デバイス、ブリッツキャリバーを駆ける。 そして熱い勝負を繰り広げるチンクとギンガの下に高出力なAMFの波動と共に予期せぬ乱入者が割って入った。 「くうっ!!」 「きゃああっ!!」 突如としてチンクとギンガに目掛けて無数の金属製スパイクが飛来してき、そのあまりに唐突な不意打ちに回避も防御も間に合わず二人はその柔い身体を貫かれた。 チンクは右肩の関節にスパイクを受けるも着ていた高い防御能力を持ったコートのお陰で関節を完全に潰されるという自体は免れる。 だがギンガはそうはいかなかった、高濃度AMF下の影響と先の戦いの影響で脆弱となった彼女のバリアジャケットは受けたスパイクの攻撃を受けて呆気なく貫通を許していた。 「ぐうっ… げほっ! げほっ!」 左膝関節部と右胸部に1本ずつ、そして腹部に3本のスパイクが貫通してギンガは口から夥しい血を吐き、床を赤く染め上げた。 いくら戦闘機人であるギンガといえど生命維持に致命的なまでの損傷を与える過剰殺傷攻撃である。 そしてその攻撃を与えた主が通路の向こうからゆっくりと近づいてきた。 その男の姿がまず第一に与える印象は奇妙以外の何物でもないだろう。 両肩部分に巨大な半球上の装甲を括りつけ、その表面には無数の金属製スパイクが突き出しておりこれこそが先ほどの攻撃の元凶であると容易に想像させる。 あえて言うならばハリネズミとでも言うべき外観、そして逆立てた髪に顔には口部分を覆うマスクをつけていた。 男はまるで道に落ちているゴミでも見るような目で床を這う血まみれのギンガを見下ろし、マスクで覆われた口から言葉を漏らした。 「これが戦闘機人ねぇ~、こんな雑魚じゃあ楽しむ暇もねえぜ」 「貴様……何物だっ!?」 不意打ちで先手を取られたチンクは心中で狼狽しながらも気丈に吼えた。 そして脳裏に様々な憶測を巡らせる。 非殺傷もクソもない攻撃で不意打ちを仕掛けてきたという事はどう考えても管理局の人間ではない。 この地上本部襲撃で局の人間を攻撃するという事、そして自分達を戦闘機人と呼ぶ事から事件の裏を知る勢力でありスカリエッティとは関係ない第三勢力であると推測される。 そして男は余裕を持った悠然とした口調でチンクの質問に答えた。 「めんど臭えが教えてやるぜ、俺の名はマイン・ザ・E・G・マイン。GUN-HO-GUNS最強の男だ!!」 一方その頃、地上本部上層階の一室。そこに管理局局員にして壮大な反逆を企む男、レジアス・ゲイズはいた。 そこは一面が流血の赤に彩られ、朱に染まっていない所を探すのが難しい程に汚れ尽くしている。 そんな場所に立つのは二人の男レジアス・ゲイズと彼に仕える忠実なる死人ティーダ・ランスターである。 レジアスはおもむろに宙にモニターを展開して通信回線を開き副官の顔を映し出した。 「オーリス、そちらの準備はどうだ?」 『既に完了しています、死人魔道師もオーグマンもいつでも出動できます』 「そうか、ではこれから作戦行動の移るぞ。ファンゴラムも一緒に前線へ投入しろ」 『了解しました。ところで……その…ゼストさんはどうなさいましたか?』 「倒したよ、ティーダとワシがな」 『そうですか…』 「まあ、そんな事はどうでも良い。では始めようか……今の歪んだ管理世界を崩壊させる為の戦いを」 『“彼”はどうしますか? 現在待機中ですが』 「チャペルか…あいつにはこの先やってもらう事があるからな、しばらく待機させておけ。それとE・G・マインには引き続き地上本部内の掃討を指示しろ」 『了解です』 そうした会話を終えたレジアスは通信モニターを切り、死人魔道師ティーダを引き連れて部屋を後にした。 そして部屋には屍の如く倒れ付した一人の男だけが残された。 その血に濡れ尽くした男の名はゼスト・グランガイツ、かつての友を止めるべく戦いそして敗れた彼は確実に死に近づきつつあった。 「旦那ぁっ!! 大丈夫か、旦那っ!!!」 レジアスとティーダの去った室内に残されたゼストの懐から、悲痛な叫びと共に融合機アギトが飛び出した。 自身が敗れる事を悟ったゼストによりアギトは敵に見つからぬように彼の懐にか隠されていたのだ。 「なんとか…まだ……息はある…」 「旦那のバカッ! どうして融合しなかったんだよっ!? 融合さえしてたらあんな奴らなんかに…」 「…今…の俺では…融合しても…お前に負担をかける…だけだ。それに…あいつら相手ではお前が危険だった…」 「あたしの事なんて気にしなくたって良いんだっ! 旦那が死んじまったらルールーになんて言えばいいんだよっ!!!」 アギトはその小さな瞳にいっぱいの涙を浮かべながら徐々に死に近づいていくゼストに必死になって治癒魔法をかける。 それが無力で無駄な足掻きと知りながら。 「一体外の状況はどうなっとるん?」 ここは地上本部の一角、警備の為に来ていた機動六課部隊長である八神はやては混乱する状況に苦言を漏らす。 この場に来ていた自分と六課主戦力の一人であるシグナムはデバイスを持たない状況で外との通信が遮断されている為に状況が把握できず戦う術もないまま指を咥えているしかできなかった。 そしてはやては聖王教会の騎士であるカリムとシスターシャッハと共に地上本部内で待機していたのだが、そこに一人の男が現われた。 魔道師らしきバリアジャケットを着た青年を引き連れた中年の管理局高官、レジアス・ゲイズその人である。 突如として武装した魔道師を連れて現われたレジアスにその場に集まった者達はざわめきたつ。 そしてそんな状況でレジアスは唐突に声を張り上げた。 「皆の者、静まれいっ!!」 レジアスの発した怒号に場は静まり返る、彼の発した迫力は有無を言わさぬ威圧感を持っているが故に誰もそれ以上の言葉を発する事はできない。 そしてレジアスの繋げた言葉に空気はさらに冷たく凍りつく事となる。 「これより地上本部はこのワシ、レジアス・ゲイズの管理下に置かれる。そしてこの場に集まった各管理世界の方々は人質となっていただく!」 地上本部の内部警備にデバイスの持込が禁止になっていた理由、はやてはそれを今悟り表情を怒りと後悔に曇らせた。 「では始めよう。今ある秩序を破壊し、このワシが地上に完全なる平和と秩序をもたらす為の崩壊の宴を」 レジアスの狂気に染まり濁った瞳が邪悪な気配をかもし出し、自体は混迷を深める事となる。 レジアスが反逆を叫んでいた頃、時空管理局地上本部の周辺の一角では最強の死人兵士と二人の管理局魔道師が激闘を繰り広げていた。 「アクセルシューター!!」 言葉と共に放たれた大量の誘導弾が桃色の魔力光により宙に残像を残しながら美しい軌跡を描いて飛び交う。 そしてその魔力弾の数々は眼前の死人兵士に向かって正確な誘導操作に従い殺到する。だがその魔力弾の全ては死人の手にした巨大な二丁銃により撃ち落された。 しかし攻撃はこれだけで終わらない。 「ラケーテンハンマー!!」 遠距離攻撃が無駄に終わったと思われた瞬間、少女の声と共にベルカ式槌型アームドデバイスが強烈な近接攻撃を放つ。 死人は即座に背の棺を凄まじい勢いで振り回し、絶大な威力を込めた一撃でアームドデバイスの攻撃に応えた。 轟音が響き、火花が宙に散る、両者の得物が耳障りな金属音を奏で軋みを上げる。 そしてベルカ式アームドデバイスがカートリッジをロードして破壊力を増大させようとした刹那、死人の持つ棺が変形し複数の砲門を少女に向けた。 「うわああっ!!」 瞬間、爆音が響き渡り悲鳴と共に少女の小さな身体が吹き飛ばされる。 それは死人の持つ棺デス・ホーラーの技の一つDooms Rainである。それは複数のマイクロミサイルを発射する遠距離用の攻撃なのだが、死人はその武装を極近接距離に応用したのだ。 「ヴィータちゃん!」 先の誘導弾を放った少女が吹き飛ばされた仲間に声を上げる、死人はその少女の隙を逃すまいと両手に持った巨銃ケルベロスの狙いを定めて無数に銃弾を叩き込んだ。 「くうっ!」 少女は乾いた銃声と共に襲い掛かる銃弾を防御障壁で防ぎ、顔に苦渋に満ちた表情を浮かべる。 彼女は最高クラスの優秀な魔道師であった。 だがリミッターという枷と、場に満ちた高濃度AMFの影響により著しく魔法行使能力を削がれていたが故にその戦闘能力を格段に落としていたのだ。 最強の死人兵士ビヨンド・ザ・グレイヴと機動六課スターズ分隊隊長である高町なのはそしてスターズ副長ヴィータの戦いは熾烈なる様を呈していた。 なのはの放つ誘導弾は悪魔染みた正確な二丁銃の射撃に撃ち落され、砲撃を撃つタイミングも先手を打たれて潰され。 ヴィータの近接戦闘もまた背負った棺桶デス・ホーラーでの格闘戦闘により防がれる。 そしてグレイヴもまた強固ななのは達の防護障壁を上手く貫通させられず、なのはとヴィータの慣れた連携にデス・ホーラーの大技を中々使えずにいたのだった。 戦いは拮抗し、持久戦を彼らに覚悟させたのだがグレイヴがヴィータのラケーテンハンマーに対して行ったカウンターの攻撃により戦況は大きく動いた。 至近距離でデス・ホーラーのDooms Rainによりマイクロミサイルの掃射を放たれたヴィータはその爆炎に防御障壁ごと吹き飛ばされ、気を失って倒れ付したのだ。 内部の炸薬をスカリエッティにより魔力ダメージ設定のエネルギーソースへと変えられていたデス・ホーラーのミサイル弾頭はヴィータを殺すには至ってはいなかった。 その事実だけを確認したなのはは即座にヴィータの救護を諦め、眼前のグレイヴに視線とデバイスを向ける。 一瞬でも隙を見せたら倒されるという認識がなのはに氷のような冷静さを持たせた。 そしてグレイヴもまた1対1という状況に持ち込んだにも関わらず一切の油断も容赦も見せない。 永く闘争と殺しに生きた彼には理解できるのだ、この少女は簡単に屈するほどに弱くないと。 そしてグレイヴとなのはが睨み合うその只中に突如として3体の青白き影が踊りかかった。 「きしゃあああっ!!!」 それは筋肉質な身体に一糸纏わぬ姿をして、鎌のように変形した腕を持つ人間だった。 否、正確には人間のようなモノだった。 その異形の怪物達は一斉にグレイヴとなのは目掛けて襲い掛かってくる。 なのははその異形の敵に迷わず誘導弾を撃ち込み、グレイヴは背のデス・ホーラーを振り回して強烈な打撃を見舞った。 瞬時に繰り出された猛攻に異形は一瞬で倒されて白い結晶へとなり塵と消えた。 「これは……一体…何者なの?」 「……」 結晶となって滅びた未知の敵になのはが思わず声を漏らし、グレイヴは無言のまま塵となった敵の残骸を見つめた。 敵の名は“オーグマン”かつてグレイヴがいた世界で人間を改造した悪魔のような異形の怪物である。 混迷を深める事態はさらなる混沌に彩られる。 そして死人は思う、もうじきこの狂った舞台には容赦ない血の雨と屍の山が加わるだろう事を。 続く。 解説。 「マイン・ザ・E・G・マイン」 ここでは説明する必要ないくらい有名かもだけど一応説明します。 トライガンに登場するGUN-HO-GUNSの一員でミスターハリネズミな外観の男。 全方向に発射可能なスパイクを飛ばします、そして三下臭プンプンですがな。 「オーグマン」 ぶっちゃけて言うとマッパのマッチョ、以上。 青白い身体で腕やらなんやらを鎌だのマシンガンだのロケットランチャーだのに変形させて攻撃してくる。 そして倒されるとガラスのように砕け散って塵と消える、後には何も残らない。 そしてマッパ、そしてマッチョ、なんと言おうとここ重要。 前へ 目次へ 次へ
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登録日:2012/06/07(木) 12 31 28 更新日:2024/03/02 Sat 09 37 29NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 A's MOVIE1st StrikerS WS ヴァイスシュヴァルツ 魔法少女リリカルなのは ここでは『ヴァイスシュヴァルツ』における『魔法少女リリカルなのは』の主なカードや特徴について説明する。 ●特徴 複数回ブースターが追加されているのでカードプールはかなり豊富。 A'sの「はやて」以外のだいたいのカードが特徴「魔法」を持っているので、サポートカードを活かしやすい。 ネームサポートは大きく分けて「なのは」「フェイト」「はやて」の3つに分かれる。 どれを主軸に据えるかでデッキの構成は大きく変わる。 チェンジのタイミングとコストは『CXフェイズ始めにチェンジ先とのコスト差+1と手札1枚を控え室に置き自信を思い出にする』 アタック前にチェンジできるのでチェンジ前が助太刀で返り討ちされる心配が無く、チェンジしてすぐに殴れるので打点の高さも活かせる。 しかし手札やストックなどコストが重いので、使われることは少ない。 ●よく使われるカード 春に生まれし風リインフォース 応援効果に加えて2コストで「魔法」か「はやて」をデッキからサーチできる。 それなりにコストは重いが、後列においておけば延々と後続を持ってこれるので手札が非常に安定する。 デッキを問わずよく使われる汎用カードの一つ。 ヴィータ&ザフィーラ いわゆるレベル1相打ち。 近年流行している高パワーレベル1に対して非常に有効。 感謝の気持ちアルフ 思い出が2枚以上で3500助太刀になれる優秀なカウンター。 このタイトルには低コストで思い出に飛べるカードが多いので無理なく採用できる。 魔法訓練 1コストで3000のパンプと1点バーンのイベント。 3000はレベル2の助太刀分となかなかのパンプ量であり1点バーンも最後の詰めに使える。 守護騎士シャマル&守護獣ザフィーラ レベル応援を持つ後列向けキャラ。 それに加えて近年ではめっきり収録されなくなったクロック回復効果を持ち合わせている。 強力な効果を2つも兼ね備えた非常に優秀な後列向けキャラ。スタンでもよく見かける。 執務官 クロノ レベル1コスト1の6500のクロックアンコール持ち。 ハンアドを保ったまま場をキープできる。 パワーも高く使い勝手もかなり良い。 また特徴も「魔法」と「武器」とサポートも豊富である。 レベル1相打ちに弱いので最近の採用率は下降気味。 戦闘教官ヴィータ レベル0相打ち。 ■「なのは」関連 “スターライトブレイカー”なのは アタック時のバーンに加えてアタックされた時もバーンができる脅威のカード。 この手のカードには珍しく必要なコストが安いので舞台に大量に並べて効果を使うこともできる。 “揺るぎ無い意志”なのは 登場時の回復とアタック時6コストで5点の先行バーン。 同じ効果の見事なカウンターが3コストであることを考えると燃費は悪いがチェンジで出せる上に、 CX対応ではないため好きなタイミングで打てて回復もあるため使えないわけではない。 相手のCXを1枚削ったり運がよければ大ダメージを与えられる。 マリエル・アテンザ 通常より500低い1500のレベル1の1コスト助太刀だが使用時『フェイト』か『なのは』に1000のパンプをかけられる。 2500助太刀と使うもよし、余るなら他のフェイトかなのはにも振れる。 しかしフェイトは黄色でありなのはは赤のため色が合わないのがたまに傷。 だが助太刀は色関係無く使用出来るのでキャラとして出さない限り問題無い “エース・オブ・エース”なのは CXシナジーで4コストを引き換えに自分の控え室のCXの数だけダメージを与える。 大艦巨砲主義を彷彿とさせる最大7点の浪漫砲。 ただしダメージが調整しづらく不安定なのが痛い。 ■「フェイト」関連 “プラズマザンバーブレイカー”フェイト ダメージがキャンセルされると追加ダメージの出せる強力なレベル3。 バウンス効果も持っているのでゲーム最終盤に非常に役立つだろう。 水着のフェイト 「クローン」「使い魔」をサーチできる集中。 デッキを削りながらどんどん手札が増やせる強力なカード。 おそらく「フェイト」「アルフ」をサーチするためにデザインされたと思われるカードだが、 上記のザフィーラも地味に「使い魔」なのでサーチできてしまったりする。いいのか? 使い魔アルフ 自ターン中に自キャラに500パンプとフェイト全てに500パンプができる。 ミハネムと違い全体にパンプできる一方で防御時にパワーが下がるので注意。 レベル0から出せるのもポイント。 フェイト with バルディッシュ・アサルト 登場時にデッキトップをクロックに置く事をコストに4500と驚異的なパワーパンプができる。 ダメージではなくコストなのでキャンセルは発生しないので注意。 またCXシナジーで相手キャラのバウンスができる。 パワーパンプ後後述の使い魔アルフと合わせればレベル3も軽々と倒せる。 “雷光”フェイト アンタッチャブル、登場時に自キャラ全てにソウルパンプとCXシナジーでのパワーパンプと相手の逆圧縮と黄色らしい効果が揃う。 CXシナジーでのパワーパンプは3000と高く、対応は2000パンプとソウルパンプなので前列にかければ5000もパンプできる、 また逆圧縮は前列にいなければならないため、パワーもソウルも高くなり、 相手の残りCX数とデッキ枚数、アタックの順番など少々プレイングが要求される。 ■「はやて」関連 一心同体はやて&リインフォース レベル2の段階で登場できるレベル3。 方法はまどろみの時 リインフォースとユニゾンイン! はやてを舞台に揃えるというもの。 原作でのユニゾンを再現したものになっている。 こう書くと舞台に揃えるのが大変そうだが、絆と上記の春に生まれし風リインフォースの効果を使えば比較的容易。 流行の早出しメタに弱いのが大きな難点。 CXシナジーも持っており、相手の行動を封じることができる。 こちらも原作通り「石化の槍」を再現したものになっている。 ■その他 守るべきもの・予言者の著書 なのはにおける回復イベント。 どちらもレベル2で守るべきものは4コストで3点回復、予言者の著書は2コストでワンドローと1点回復。 双方ともコストが重く使い勝手も良くない。 “友達”アリサ “おめかし”小毬のような何か。 ドロー効果を失った代わりに更なるパンプができるようになった。 しかし登場に2コストとこちらも重い。 鉄槌の騎士ヴィータ レベル2の相打ちとシナジーで先行1点となかなかの汎用カード。 しかしレベル1コスト0にも劣るパワー、レベル2の採用率の低下と向かい風気味。 しかし対応は扉トリガーで効果も優秀なのでまだ採用の余地はある。 WAS 後列除去のイベント。 後列に置くカードは本好きエリーや多才能力者”木山など強力なカードも多く後列は対処し辛いので有用なイベント。 1コストと軽く使ってみると使いやすい。 ママ、いい子 2枚のディスカードがあるものの2コストで3枚と回収枚数はイベントの中でもピカ一。 しかしコストの重さとディスカードからハンアドが稼げないので、 スタンダードでは『人質救出作戦』に出番をとられがちだがネオスタンでは強力なイベント。 ●余談 原作に熱狂的なファンが多いためなのか、サインカードや光り物が他の作品のカードと比べても高額になりやすい。 特にフェイトとかはとんでもない値段になる。 にもかかわらず中にはデッキのカードが全て光っているというとんでもないデッキを使う猛者も見かける。 まさに「札束」の名前に恥じない(?)デッキだといえるだろう。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ワンダースワンかと思った・・・ -- 名無しさん (2015-06-26 23 13 16) 荒らしの書き込みを削除 -- 名無しさん (2018-12-06 15 42 04) 名前 コメント